同情という感情を好きだと錯覚していた話

父親が亡くなった。経緯については今のところ話したくないので伏せておく。自殺ではない。父親の死を機にカウンセリングを受けていて、自分の対人関係に影響する大きなことがわかり、整理がついたので書こうと思う。 父親は可哀想な人だった。父親(私の祖父…

治療したくない言い訳

私は感情が薄い。 前まで怒りの感情はかろうじてあった。しかし怒りの感情というのは感情の種類の中で一番浅いものらしい。確かに悲しいや辛いという感情を深く感じることすら私には難しい。感じすぎると自分が惨めに感じるからだ。人に怒るということはあま…

「怒り」「優しさ」「許す」

世の中には毒親に関する本が溢れているが、私は両親を毒親だと思えないので、それらの本を読んだことがない。だけれども、両親の問題で精神を病んだことは事実であるし、現在の悩みもほぼ家庭環境の影響だと考えると、やはり親を恨む時もある。カウンセリン…

殴り書き

私は高齢出産で生まれた。母親が44歳の時に生まれた子供だった。 妹ができて48歳の時に妹が生まれた。出産の際母親は3ヶ月ほど入院した。母親を病院に残して帰ることが嫌で嫌で大泣きしていたので父親に無理やり担がれて帰った。点滴を繋がれている母親をお…

誰かに見せるための不完全な文章

紆余曲折あり、専業主婦(仮)になった。 仕事を辞めた日に彼氏から言われた言葉は、 「俺が仕事に行っている間何をしていてもいいよ。でも、SNSはダメ。」 甘い蜜のような言葉だけれど、長年SNSと生きてきた私にとってはとても辛い言いつけだった。彼氏の用…

幸せの答え

「幸せってなんだろう?」と昔はよく考えたものだった。○○さえあれば幸せ!と言いながらいざ手にしたら全く幸せじゃないということもよくあった。 先日、ポジティブ心理学の本を読んだ。心理学とは病的な心を健康な状態に戻るようにアプローチしていくものだ…

壊したものとこれからの私

私は意地の悪い人間で、自分は高額な人生の勉強代を払ってきたのだから、迷える他人に簡単に近道なんて教えてやるものかと思っている。ブログとは、少なくとも私のブログは、自己開示であり、自身の体験を切り売りするものであった。だからケチな私はもう書…

昔見た妄想(夢)の話

2015年の8月に自殺しようと睡眠薬を致死量飲んで入院した。恋人を喪くしたことがショックだったのか薬の離脱かわからないけれど、1ヶ月程意識が朦朧として夢か現実かわからない妄想をたくさん見た。今でもよく覚えていて最近になってあんな体験二度としない…

インターネットが上手に使えない

私がインターネットを始めて10年くらい経った。インターネット2.0とかいう言葉もあって、SNSが出来てインターネット環境は大きく変わったと言われているけれど、私はインターネットが上手に使えないとずっと思っている。何にも考えずに承認欲求に駆られてTwi…

メンヘラが宗教に癒されるということ

結論から言うと、私は宗教はメンヘラの癒しになると思う。 私は何かの宗教団体に属しているわけでも特定の宗教の信者でもない。たまたま幼稚園がキリスト教で大学もミッション系、親族も自身も仏教徒でお経が唱えられる葬式にしか出席したことがなく、キリス…

解離について

私は初めてメンタルクリニックを受診してからたくさんの病名をつけられた。全般性不安障害、境界性パーソナリティ障害、社会不安性障害、解離性障害、AC、うつ病、双極性障害、注意欠陥多動性障害。全部正しかったと思う。私の中にはそれらの病状全てが詰ま…

ストラテラ、リーマスを減薬した

散々ツイートしているがストラテラ、リーマスを減薬した。ストラテラ120mg→60mg、リーマス600mg→200mg。きっかけは異常に体が重いことだった。先延ばし癖なのかと思ったがどんどん日常生活が出来なくなっていき、このままでは廃人になると思った。 ストラテ…

最近起こったことについてひとりごと

「君の心がわかるとたやすく誓える男に なぜ女は着いていくのだろう そして泣くのだろう」 中島みゆきの空と君との間に ただ、起きた出来事を書こうと思う。あの日のあの場面が頭の中をぐるぐるして、それもうまく言語化出来ないから起きたことを淡々と。 彼…

3年前の自殺未遂の後遺症

3年前、睡眠薬を致死量飲んで三日間ぶっ倒れた。誰にも見つからないところで飲んだのだが母親に探し出され搬送された。目が覚めたら病院だったが、自殺未遂を図ったという記憶がなく、どこかで事故ったのかなと思っていた。ふと体を動かしてみると右腕がま…

私の醜形恐怖症の話

醜形恐怖症とは別名身体醜形障害で、自分の顔や身体の部位を過度に醜いと思う病気だ。私は醜形恐怖症だった。治ったのかと言われれば、不細工な写真をこの世に残したくなくてプチ整形するくらいなので、治ってないのかもしれない。でも自分のことを醜い、化…

眩しい世界をもう一度愛したい

メンヘラが発症してから何年経っただろう。数えるのも面倒くさいくらい歳をとった。自傷、恋愛依存は治って自殺未遂で救急搬送されることも減ったが、睡眠障害、双極性障害は治らない。 高校、大学時代は病みながらもそれなりに友達がいたのだが、健常者の友…

同棲していた恋人が自殺した話

二年前、恋人が自殺してから私は長い長い退屈に襲われている。特に命日でも何でもないのにこの話をするのは暇だから。そしていつでも頭によぎるから。 彼が亡くなったのは8月14日。元々精神を病んでいた彼は5月に覚せい剤所持で逮捕、また6月に麻薬輸入…

少女と私

心地よい春の日差しの中、少女はピアノを奏でていた。その横では楕円型の少し年期の入った茶色のテーブルに少女の父、母が座り、うっとりと少女の指が鳴らす音色を聴いていた。少女が弾いているのはF.リストの名曲、ラ•カンパネラだ。経済的にも豊かな家庭で…

終止符

「飛び降り自殺ですね」中年の割腹の良い刑事が言った。「マンションの8階のベランダから飛び降りた形跡と、机の上に遺書がありました」こちらは新米刑事のようだ。ここは港区の高級マンションが並ぶ閑静な住宅街だ。「亡くなったのは女優の美園聡子さん。21…